メインジェット系の場合
メインジェット系の場合、ニードルジェットからガスが供給されます。
ニードルジェットの動きは、スライドピストンの開きと連動しています。
スライドピストンにつけられたニードルがニードルジェットに刺さっているため、ニードルジェットの内径とニードルの外径が作る隙間が、スライドピストンの開きに従って広くなり、スライドピストンの開度に応じたガス量を供給することができるのです。
ちなみにニードルとは、テーパー状に次第に細くなる釘状の部品のことです。
空気通路内にガスを供給するには、吸入負圧が必要不可欠です。
スロットルバルブが少しでも開くと、メインボア内に空気が流れて負圧が発生します。
この現象は、ベルヌーイの法則と呼ばれています。
それぞれのガスの供給は片側がキャブの入り口に開放されているため、大気圧。
メインボア内に負圧が生じると、大気圧より圧力が低いため、スロージェットやメインジェット系の通路内に流れが生じます。
系の通路はメインボアよりはるかに細いうえに、生じる負圧ははるかに低くなっています。
そのためフロートに通じるジェットの通路からガスが吸い上げられて、メインボア内にガスが吸い出されていくのです。